2021年5月に行われた、ハースストーン・マスターズツアーOrgrimmarのDay1。
Gaby選手 vs McBanterFace選手。
ミラクルローグ 対 急襲ウォリアー のマッチです。
このマッチは、盤面制圧力の強いウォリアー側が有利とされています。
序盤こそはローグ側が盤面を取っていたものの、予想通りにひっくり返され、8マナ時点でこの状況。
手札を使って不良学生を落とすことはできますが…これには、実況解説のガンダムフレームさんも
「未来がないですね。全く」
という痛烈な一言。
その後、景品横取り野郎を使ってなんとか不良たちを倒すものの…10マナになってこの盤面。
残り体力7で、盤面には1-2、6-4、8-6、4-7のミニオン達。
ローグが1ターンでこれを除去できるとは思えない。
もう無理やろ…
しかし、ここからがすごかった。
タコロボ。
からのペテン。
ペテンで引いてきた秘密の通路。
そしてワンド泥棒。
この3択は、1マナの凍結を選択。
これと頭を冷やせ!を使ってミニオンを凍結させ、邪道刺しをフェイスへ。
これとヒーロー攻撃を合わせて相手のライフは6点に。
そしてミニオンを凍結させたため、相手の盤面には5点しかないので耐えられる。
これで、アレクストラーザによるリーサルが見えました。
盤面にはメタルの神E.T.Cがいるため、急襲ミニオンがいればローグ側がやられてしまうのですが…
引いたのは急襲ミニオンではないっ・・・!!!
この時点で動きがないため勝利を確信しているGaby選手。
先ほどまで未来がないと言っていたガンダムフレームさんも
「 すごい。 マジか。」
という驚きよう。
そして…
アレクストラーザでリーサル!
誰もが「ウォリアーが勝った」と思った場面からの、この逆転劇。シビれました。
Gaby選手も色々考えているようではありましたので、もしかしたら「まだワンド泥棒と邪道刺しがある。引いてきてミニオンを止めることができれば、ワンチャンスある」と考えていたかもしれません。
いや、このレベルのプレイヤーになれば自分の残りデッキはわかっているでしょうから、もちろん考えていたのでしょう。
ハースストーンは運に左右されるゲームですが、そのような勝利プランを探してきて、発見カードを適切に選び、実行する能力がとても素晴らしい。私だったら発見カードはアイスバリアを選んでいたでしょう。
本当にお見事でした。
いいものを見せてくれてありがとう!
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