私は昔から格闘ゲームとか、今やってるカードゲームとか、誰かと勝ち負けを競うようなゲームをよくプレイしています。
真剣に勝負してるので勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。試合のたびに一喜一憂するようなことを繰り返していました。
しかし、最近になってこれが苦しくなってきました。
昔からかなりの負けず嫌いであり、負けると「なにくそ」となって再挑戦したり、徹底的に調べなおしたりしていました。
その性格のおかげでプレイヤーとして強くなる、という面ももちろんあります。
ただ、勝ち負けというのはなかなかコントロールができません。相手もどんどん強くなるし、色々な運要素があるので、毎回は勝つことは難しく、良くて勝率は50%に近いことがほとんどです。
そんなしょっちゅう訪れる、しかも自分でコントロールできないことに対していちいち腹を立てていることが、段々と辛くなってきました。
若年の頃は、それもエネルギーに転換して勢いのまま前に進めるのですが、ある程度の年齢になるとやはり考え方が変わってきます。
その考えが、タイトルにも書いている次の二つです。
・試合を通して、自分は成長しているのか?
・自分は対戦相手に、あるいは他の人に何を与えられるのか?
勝つも負けるも自分と相手と運次第ですが、その中で自分にできることは何があったのか。
自分はそれを通して何を得たのか。
勝ちを目指すのであれば、目先の勝ち負けではなく、自己の成長を目指す方が、長い目で見れば明らかに良いことでしょう。
ひいてはそれは、勝ち続けられるということにもつながってきます。
本当に悔しかったら、本当に成長したかったら、勝ち負けではなく内容を見る。
そして、成長の糧となってくれた対戦相手は、憎い相手ではなく、良きライバル。あるいは、自分の成長すべき点を教えてくれる先生。
お互いに切磋琢磨しましょう、という間柄での試合であれば、勝ち負けを楽しみながら成長ができるでしょう。
ネットで顔が見えないと相手が何を考えているかはわかりませんが、自分だけでもそのような気持ちで試合をしたい。
だって、勝って相手に威張りたいとか、相手を嫌な気持ちにさせたいとか、そんな気持ちで試合しているわけではないでしょう。
たまにそんなプレイヤーがいますが、速やかにその場を離れるのがベストだと思います。
余計なフィルターを通さなければ、相手は同じゲームをプレイしている仲間です。同志です。
傷つけたいわけじゃない。共に試合を楽しみたい。名試合を作りたい。
試合を通して、自分は相手に、あるいは他の人に何を与えられるのでしょうか?
いまどきだったら配信することで、視聴者に自分のプレイを楽しんでもらうというのがあるかと思います。
この場合はスーパープレイなのかネタプレイなのかにもよりますが、「腕を上げる」というのが自分の命題ですね。
あるいは、対戦相手に対しては何が与えられるか。
やはり、試合の満足感でしょうか。「いまの、いい試合だったな!」と言いながら友達になれる。「このゲームに時間費やしてよかった」と思えるような、白熱して楽しい試合ができる。
お互いが礼で始まり、礼に終わる。そんな試合ができる。
それって理想の勝負だなーと、私は思います。
だって、そこには清々しさがあるから。
そんな事を思って、日々のゲームを楽しみたい。
また、そんなプレイヤーが今よりもっと増えるといい。
そんな事を思っています。